【成果が出る】介護現場での目標の立て方|職員も利用者も成長できる具体例と実践ステップ

【成果が出る】介護現場での目標の立て方|職員も利用者も成長できる具体例と実践ステップ

介護現場で働いていると、こんな悩みを感じたことはありませんか?

  • 「目標を立てろと言われても何を立てればいいかわからない」
  • 「目標が形だけになっていて現場で活かされていない」
  • 「スタッフの成長につながる目標設定ができない」
  • 「利用者支援の目標が曖昧になってしまう」

介護の仕事は、数字で成果が見えにくい分、目標設定が難しい職種です。

しかし逆に言えば、目標を正しく立てられるだけで…

  • 現場のモチベーションが上がる
  • ケアの質が安定する
  • チームがまとまる
  • キャリアアップにもつながる

という大きなメリットがあります。

この記事では、介護現場で実際に役立つ目標の立て方のコツと具体例を徹底解説します。

介護現場で「目標」が重要な理由

まず、なぜ介護現場で目標が必要なのでしょうか?

① ケアの方向性が統一される

目標がない現場は、支援がバラバラになりがちです。

  • 職員によって対応が違う
  • 利用者が混乱する
  • ケアの質が安定しない

目標があることで「支援の軸」ができます。

なぜケアは統一する必要があるのか?
①支援が異なると、ご利用者様に不安を与えたり、事故を招く恐れがあるから
②新人に教える際に、どの指導者を参考にするか迷うから
などがあります。

② 職員の成長につながる

介護は経験年数だけでは成長しません。

  • 振り返り
  • 改善
  • 次の挑戦

これを繰り返すために目標が必要です。

いわゆるPDCAというやつです。
PDCAとは、Plan(計画)・Do(行動)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字をとったものです。
このPDCAをぐるぐる回すことで、改善・向上していくというフレームワークですね。

③ モチベーション維持になる

介護は大変な仕事です。
だからこそ「目指すもの」がないと疲弊します。

目標は、現場で働く意味を明確にしてくれます。

④チーム意識が高まる

目標があることで、チームでの方向性が定まります。
すると、その1つを目指せばいいので、チームがまとまり、チーム意識が芽生えます。

チーム一人一人がバラバラの方向を向いていると、ギクシャクしたり、連携不足による事故などが考えられます。

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介護現場の目標設定が失敗しやすい原因

目標を立てても続かない現場には共通点があります。

よくある失敗例

  • 抽象的すぎる(例:頑張る、成長する)
  • 現実的ではない(忙しすぎて実行できない)
  • 利用者目標と職員目標が混ざっている
  • 上司に言われて仕方なく作っている
  • 話し合わずに立てている

つまり大切なのは…

「現場で実行できる目標」にすること

です。

しかし、当たり前にできる目標も良くありません。それでは、モチベーションが下がってしまったり、結局成果が低くなってしまいます。
チームの実力の120%の目標が目安です。

目標を設定する時は、チーム一人一人の実力を把握し、出来る限り経験値が少ない、スキルが未熟な介護職員に合わせるようにすることも大切です。つまり、置いてけぼりにしないことが重要です。

話し合いのものと目標を決めて、自分事にしてもらうことも重要です。

介護現場で目標を立てる基本フレーム【SMART】

介護現場でおすすめなの目標設定の王道フレーム「SMART」です。

項目意味
S具体的(Specific)
M測定可能(Measurable)
A達成可能(Achievable)
R現場に関連(Relevant)
T期限がある(Time-bound)

悪い例

×「利用者に優しく接する」
×「事故を0にする」

良い例

〇「1カ月以内に、利用者の訴えに対して必ず傾聴し、1日1つ記録につける」
〇「介護ミスによる事故0を目指す」

このように「いつまで」「どれくらい」か、など具体化するだけで実践しやすくなります。

具体化する上で「数字」を用いるのは有効です。
数字は嘘をつきませんし、あとで評価しやすくなるからです。

また、介護現場での目標設定時に「事故を0にする」のような目標もNGです。
なぜなら、事故は0にできないからです。
たまたま、その月が事故0だったとしても、それは偶然に過ぎないかもしれません。
自立している方の転倒事故を防ぐことは困難ですし、全く起きない事はありません。
大事なのは、「介護ミスによる事故を無くす」「事故0を目指す」「過去の事故やヒヤリから確実に改善する事(同じ事故を繰り返さない」)です。

介護現場で立てるべき目標の種類【3つ】

介護現場の目標は大きく分けて3種類あります。

① 利用者支援の目標(ケア目標)

利用者の生活を良くするための目標です。

  • 3か月以内にトイレ誘導の回数を増やし、自立支援を進める
  • 食事摂取量を安定させ、体重減少を防ぐ
  • 尿路感染を〇カ月前より20%減らす

ケアプランに直結する重要な目標です。

② 職員個人の成長目標(スキル目標)

職員自身の成長を目的とします。

  • 移乗介助を安全に行えるよう1か月で手順を習得する
  • 認知症対応で否定しない声かけを意識する
  • 外部の研修に1回以上参加し、チームに共有する

新人教育にも非常に効果的です。

③ チーム・施設の目標(組織目標)

現場全体で取り組む目標です。

  • 転倒事故を半年で20%減らす
  • 記録の統一ルールを作り業務を効率化する

リーダー・主任クラスに重要な視点です。

介護現場での目標の立て方【5ステップ】

ここからは実践手順です。

ステップ① 現状を整理する(評価)

まず「今どうなっているか」を把握します。

  • 利用者の課題
  • 自分の苦手
  • 現場の問題点

ここが曖昧だと目標も曖昧になります。

目標設定において、ここは最も重要です。
何でもいいので、まずはたくさん書き出しましょう。

ステップ② 小さな課題に分解する

介護の課題は大きすぎると続きません。

×「事故をなくす」
〇「ヒヤリハット報告を増やす」

ロジックツリーというフレームワークが有効です。

出典:課題解決ツールボックス(https://www.gov-toolbox.jp/frameworks/logictree

このように、1つの大きな課題から問答を繰り返し、真因=課題を見つけ出します。
その見つけた課題を解決しないと、大きな課題解決が困難となるものです。
また、小さくすることで、「そのために何をすべきかが明確になります」
これが、目標の材料となります。

ステップ③ SMARTで具体化する

数字・期限・行動を入れます。

「1か月以内に夜勤時の巡視を必ず30分ごとに行う」
「1日2回以上、陰部洗浄をしっかりと行う」
「〇月〇日までに、外部研修に参加しチームに共有する」

ステップ④ チームで共有する

介護はチームケアです。

目標を共有すると…

  • 支援が統一される
  • 協力が得られる
  • 継続しやすい

ミーティングでの共有がおすすめです。

パブリックコミットメントという言葉をご存知ですか?
パブリック=公表、コミットメント=責任を果たす
公表したからには、責任を果たさなくては、というモチベーションを上げるための手法です。

ステップ⑤ 振り返りと修正をする

目標は立てて終わりではありません。

  • できたか?
  • 難しすぎないか?
  • 次はどうするか?

月1回の振り返りだけでも効果抜群です。

すぐ使える!介護現場の目標例文集

新人職員向け

  • 「1か月以内に排泄介助の基本手順を覚え、指導者の確認を受ける」
  • 「ご利用者様の名前と特徴を2週間で全員把握する」

中堅職員向け

  • 「認知症のご利用者様への声かけで否定語を使わない対応を意識する」
  • 「事故報告書を正確に書けるよう月3回以上、事例を見て理解する」

リーダー向け

  • 「半年以内に職員間の申し送りミスを減らすための仕組みを作る」
  • 「新人定着率向上のため教育チェックリストを導入する」

目標設定で現場は変わる

介護現場で目標を立てることは、

  • ご利用者様の生活・暮らしを守る
  • 職員が成長する
  • チームがまとまる
  • ケアの質が向上する

という未来につながります。目標は大きくなくて構いません。

「現場で実行できる小さな目標」こそ最強です。

成果は、モチベーション×スキルで決まるそうですよ!
目標はこのモチベーションを高めてくれるツールです!

まとめ|介護現場で成果が出る目標の立て方

最後にポイントを整理します。

  • 目標があるとケアの方向性が統一される
  • SMARTで具体的に立てる
  • ご利用者様・職員・施設の3視点で考える
  • 小さく始めて振り返りながら修正する

介護現場は忙しいからこそ、目標がある人・チームが強くなります。

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