目次
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは「怒りで後悔しない事」です。
つまり、怒りの表現や消化をコントロールして、自分が後悔しないようにすることです。
決して、怒りを抑制する手法でないことに注意です。
例えば、怒りに任せて「怒鳴ってしまった」「八つ当たりしてしまった」という経験は誰にもあることでしょう。
しかしその後、後悔しませんか?
「なんであんなこと言ってしまったんだろう」
「なんであんな態度をしてしまったんだろう」と
1度壊れてしまった人間関係は簡単には修復しませんし、何より、自分が辛くなります。
そうならないための手法が「アンガーマネジメント」です。
うまく怒れない方にも「アンガーマネジメント」は有効です。
怒り(ストレスの要因)を吐き出さずにため込むと、後で爆発したり、鬱傾向になりえます。
そうならないためにも、自分の主張(怒り)はきちんと伝えることが大切です。
怒りは悪いものではない
怒りそのものは悪いものではありません。
むしろ、怒りは貴重なエネルギーです。
その莫大なエネルギーを何に使うかによって、あなたの人生を左右します。
怒りが湧くメカニズム
怒りが怒るメカニズムは
脳の”偏桃体”が自身へ脅威を察知すると、副腎からアドレナリンが分泌することで怒ります。
また、脳の大脳辺縁系で生じ(血流が集まる)、前頭葉で抑制します。
この前頭葉で抑制するまでに、2~5秒程度かかるとされています。
怒りは「第二次感情」と呼ばれています。
第一次、すなわち「怒り」の原因の感情があります。
「なんで怒りが湧いてくるのか」を知ることが大切です。
介護現場で怒りやすい場面
介護現場は特にストレスが多い職場だと感じています。
私も実際に働いていて感じた、怒りやすい場面をピックアップして紹介します。
ご利用者様からきついことを言われた時
いくら相手がお客様とはいえ、こちらも人間。
ひどいことや、ハラスメント的なことを言われるとついイラッとしますよね。
ご利用者様から何度も同じことを言われたり、された時
認知症のBPSDだとわかっていても、繰り返し言われたり、されるとついイラッとしちゃう時ありますよね。
職員同士の人間関係
どの職場でもあると思いますが、介護現場でも人間関係の良し悪しはあります。
介護現場では
・支援
・洗濯業務
・物品準備
など、業務が多岐にわたります。
そのため、職員の個性が出たり、仕事のペースが異なったりします。
そうすると、「自分はこうだから」という主張が出てきたりします。
そこで、ギクシャクするんですね。。。
なぜ、アンガーマネジメントのテーマでこの話をしたかというと
「まずはどの場面で自分が怒るのかを知ること」が大切だからです。
アンガーマネジメントの方法
- どんな時に自分が怒るのかを知る
紙やスマホに「どんな時に怒るのか」「何をされたら怒るのか」「自分にとって大切なもの」などを箇条書きで書きましょう。
そうすることで、事前にその場面を回避することができたり、自分を知るきっかけになります。 - 自分が不快であるとはっきり伝える
不快・不満を溜め込むと後で爆発し、人を傷つけたり・取り返しのつかないことを言ってしまったりと、お互いにダメージが大きなる場合があります。
そうなる前に、細かく、自分の気持ちや考えを相手に伝えましょう。
自分の考えを伝えれば、「なぜ相手がそんな事をするのか」を知ることができたり、実は誤解だったなんて事はよくあります。
怒りが湧いてきた時のすぐできる対処法
前項であえて触れなかった「すぐにできる対処法」をご紹介致します。
- その場から離れる
怒る原因が「対人間」なのであれば、その場から離れることが有効です。
一旦離れることでその場では喧嘩にならず、あとで後悔する確率が上がります。 - 3秒間待ってみる
「怒りが湧くメカニズム」で触れましたが、人間の脳は怒りを前頭葉で制御します。
しかし、この制御には3秒間ほどかかると言われています。
ですから、3秒間待つことで脳が自動的に怒りを鎮めてくれます。 - 怒りに点数をつけてみる
怒りが湧いたときに、その怒りに点数を付けます。
そうすることで、自分を客観的に見られるようになり、脳の「側坐核」という部位が活発になります。すると、脳の血流が移り、早めに怒りが収まります。
まとめ
99%の人は怒りをそのままぶつけてしまうと後悔する事でしょう。それが、すぐなのか、数時間、数ヶ月、数年先かはわかりません。
怒りを暴力や暴言で表現してしまうと、刑事事件に発展したり、誰からも信用されなくなります。
基本的に、人は一人で生きていくことはできません。
人間関係を良好に保つために、ぜひアンガーマネジメントを実践してくださいませ!
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