こんにちは!レナードです(@レナード)
特に介護職の皆さん、介護過程のアセスメントで苦戦していませんか?
私も現場に入りながら、アセスメントをすることがありますが、何から情報収集し分析すれば良いのか迷う時があります。
そんな経験から、導き出した考えやコツをお伝えさせて頂きます。
是非、参考になればうれしいです(^^♪
- アセスメントのコツ
- アセスメントの必要性
アセスメントとは
簡単に言うと、ご利用者様の身体や心の状態、生活環境などを詳しく調べて、その方にピッタリなケアプランを作るための大事なステップです。
アセスメントの必要性
ケアマネージャーさんであればアセスメントはケアプランを立てるために必須であるため、その必要性は私が語るべくもなく・・・ですが、私の様に現場で働く方にとっては、意外とアセスメントはおざなりになりがちです。
確かに、ケアプラン自体はケアマネさんが作成します。いち介護職員が行う必要もないと思われるかもしれません。
しかし、
アセスメントの流れ
主に以下のステップを踏みます!
- 観察と情報収集
- 情報の分析・統合
- 評価
観察と情報収集
対象ご利用者様をじっくりと観察することからアセスメントは始まります。
観察のポイントは
- ADL(何ができて、出来ないのか)
- 24時間の過ごし方
- 人間関係(ご家族様・他ご利用者様・介護職員等との関係性)
などが挙げられます。
情報収集は、対象ご利用者様及びご家族様とのコミュニケーションや、生活歴や保険関係等から、多角的に情報を収集していきます。
情報の分析・統合
情報の収集ができたら、それらの情報を分析・統合します。
基本的な分析項目としては以下の通りです。
- 受付や利用者等基本情報
- 生活状況
- 利用者の被保険者情報
- 現在利用しているサービスの状況(インフォーマルなサービス含む)
- 障害老人の日常生活自立度
- 認知症である老人の日常生活自立度
- 主訴
- 認定情報
- 課題分析(アセスメントの理由)
- ADL(歩行状態、入浴、排泄、食事、着脱等)
- IADL(掃除、料理、買い物、服薬等)
- 健康状態(既存疾病や既往歴等)
- 認知機能
- 意思疎通
- 社会とのかかわり
- 皮膚衛生(褥瘡や内出血の有無等)
- 排尿・排便状況
- 食事摂取量
- 口腔衛生
評価・課題抽出へ
分析をもとに、ご利用者様の現状の課題(暮らしに支障が出ている事柄)を導き出します。
課題抽出のポイント
- ニーズ(要望)をしっかり取り入れる
- 暮らしの支障になっている事柄を書き出す
- 家族の要望や医療的指示も考慮する
アセスメントのコツ
アセスメントのコツは、とにかく多角的に情報を収集する。課題抽出では、ニーズを把握する事と、そのニーズや暮らしに支障が出ていることに注目することです。
多角的に情報を収集する
簡単に言うと、ご利用者様本人からはもちろん、ご家族様・同業種・他職種・人間関係・生活環境・保険関係(年金含む)などのあらゆる方面から情報収集します。
ニーズを把握する
誰のためのアセスメントかを考えると、おのずとニーズ(要望)が大切であることが分かります。
そのご利用者様の要望をできる限り取り入れることで、QOL(生活の質)が向上し、より良い暮らしの実現に繋がります。
ニーズや暮らしに支障が出ていることに注目
ニーズが把握できたら、それの邪魔となっている要因を探します。要因が見つかったら、その要因をどうしたら排除できるのか、軽減できるのかを考えます。
極点な話し、これこそが介護過程であり、ケアプランです。
例えば、
・自力でトイレへ行くことが困難
⇒ポータブルトイレの使用、リハビリサービスの活用、手すりの設置など
・買い物に行くことが困難
⇒介護タクシーの利用、訪問販売・通販サービス・買い物代行などの利用など
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護過程は、最初のアセスメントが非常に大切となります。
情報と分析がしっかりとできていないと、根拠が薄いケアプランになったり、ニーズが全然考慮されていないケアプランとなってしまいます。