介護の現場で働いていると、耳にすることが多い「介護福祉士実務者研修」。
しかし名前は知っていても、
- 何が学べる研修なのか?
- 介護福祉士とどう関係するのか?
- 本当に取る価値はあるのか?
こうした疑問を持っている方は少なくありません。
この記事では、介護福祉士実務者研修の内容や取得するメリットを分かりやすくお伝えします!
介護福祉士実務者研修は、国家資格である介護福祉士の受験要件になっています。
目次
1. 介護福祉士実務者研修とは?
介護福祉士実務者研修とは、
介護の専門知識・技術をより体系的に学び、介護福祉士国家試験の受験資格につながる研修のこと。
従来の「介護職員基礎研修」「ホームヘルパー1級」を一元化する形で誕生したものが、介護福祉士実務者研修です。
介護職の“中核的な専門研修”として位置づけられています。
▼ 実務者研修で学ぶ主な内容
- 介護に関する専門的な知識(認知症・障害・医療的ケアなど)
- 利用者に合わせた個別ケアの方法
- 根拠に基づく介護(エビデンスを意識したケア)
- 介護過程の展開(アセスメント、計画、評価のプロセス)
- 医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養の基礎部分)
とくに重要なのが 「介護過程」。
実務者研修では、介護福祉士として必要な“考える力・分析する力”が鍛えられます。
科目としては
- 人間の尊厳の自立
- 社会の理解Ⅰ、Ⅱ
- 介護の基本Ⅰ、Ⅱ
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術Ⅰ、Ⅱ
- 発達と老化の理解Ⅰ、Ⅱ
- 認知症の理解Ⅰ、Ⅱ
- 障害の理解Ⅰ、Ⅱ
- こころとからだのしくみⅠ、Ⅱ
- 介護過程Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
- 医療的ケア
の20科目です。介護福祉士になるための基礎が詰め込まれています。
※持っている資格によっては、免除される科目があります。
2. 実務者研修が必要な理由
介護福祉士国家試験の必須条件であるから。
介護福祉士として国家資格を受験するためには、
▶ 実務経験3年以上 + 実務者研修修了
という条件が絶対に必要になりました。
つまり、
介護福祉士を目指すすべての介護職にとって、避けて通れない研修なのです。
また、資格の価値が年々高まっており、
「研修を受けているかどうか」でキャリアの選択肢が大きく変わる時代になっています。
介護福祉士の資格取得のための、知識を学べる授業なようなものと言えます。
3. 実務者研修を取得するメリット7選
ここでは、現場のリアリティも含めて、
「実務者研修を取ると何が変わるのか?」を具体的に紹介します。
① 介護福祉士国家試験が受験できる
しつこいようですが、これが最大の理由です。
これがなければ国家試験の受験資格がありません。
今後、介護現場のリーダーやマネジメントを担う人材を目指すなら、
実務者研修 → 介護福祉士は鉄板ルートです。
② 介護の理論と根拠を体系的に学べる
介護は“技術職”であると同時に“思考職”。
実務者研修では、
- なぜこのケアを行うのか?
- どうしてその関わり方が必要なのか?
こうした“根拠”を学ぶため、
ケアの質が劇的に変わると言われています。
③ 医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)の基礎を学べる
実務者研修では、医療的ケアの基礎を学ぶカリキュラムが必須。
今後、医療と介護の連携がさらに加速すると予想されており、
医療的ケアができる介護職は確実に価値が高い存在になります。
また、医療職と介護職との連携に不安・課題がある現場、会社は少なくありません。
そんな中、この医療的ケアを学ぶことで、医療職と介護職の懸け橋になれるでしょう。
④ サービス提供責任者になれる
訪問介護事業所では、
サービス提供責任者の資格要件として「実務者研修」が必須(または旧ホームヘルパー1級)。
よって、取得することで キャリアの幅が一気に広がります。
- 給与アップ
- 管理職へのステップ
- 専門職としての役割拡大
実務者研修は、訪問介護分野で特に強力な武器になります。
⑤ 求人の幅が広がり、転職に圧倒的に強い
介護職の求人を見ると、
- 実務者研修修了者歓迎
- 介護福祉士を目指す方歓迎
といった項目が多く見られます。
理由は簡単で、
研修を修了している介護職は“即戦力”として評価されやすいからです。
結果として、
転職市場で有利に働き、年収UPにつながります。
⑥ 現場で信頼される「質の高い介護」ができるようになる
実務者研修ではケーススタディや演習が多く、
「利用者の状態に合わせたケア」を徹底的に学びます。
そのため研修後は、
- 利用者の変化に気づける
- ケアの優先順位が判断しやすい
- 他職種との連携がスムーズになる
など、“プロの視点”が身につくと感じる人が多いです。
⑦ 自信がつき、キャリアに対する視野が広がる
研修を通して知識が深まり、介護過程が理解できるようになると、
ケアに対する迷いが減り、介護職としての自信が大きく向上します。
同時に、
- 介護福祉士
- サービス提供責任者(サ責)
- リーダー職
- 管理職
などの将来像も描きやすくなり、キャリアの可能性が広がります。
4. 実務者研修の費用・期間はどれくらい?
費用はスクールにより異なりますが、
▶ 7万円〜20万円が相場
研修期間はおよそ 6ヵ月前後。
通信学習と通学(演習)が組み合わされた形式が一般的です。
初任者研修を持っているかどうか、実務経験があるかによっても費用が変わるため、
複数のスクールを比較して選ぶのがおすすめです。
5. 実務者研修はどんな人におすすめ?
以下に一つでも当てはまるなら、
実務者研修は“確実にあなたの味方”になります。
- 将来、介護福祉士を取りたい
- 介護の知識をもっと深めたい
- 介護過程が苦手で克服したい
- 転職でキャリアアップしたい
- サービス提供責任者を目指したい
- 給与を上げたい
- 介護の仕事に自信を持ちたい
介護職として長く働くなら、
実務者研修は “投資効果の高いキャリア資格” です。
6. まとめ:実務者研修はキャリアの“必須ステップ”
介護福祉士実務者研修は、
単なる資格取得のためだけではなく、
- ケアの質を高める
- 国家資格への道を開く
- キャリアアップの幅を広げる
- 現場での信頼を得る
- 自分自身の成長につながる
という、介護職の基盤をつくる研修です。
介護の専門性が求められる今だからこそ、
実務者研修を受けているかどうかが、今後のキャリアを大きく左右します。
もしあなたが介護職としてさらに成長したいなら、
実務者研修は「最初の一歩」であり、最大の武器」になるでしょう。


















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