こんにちは!レナードです!(@介護道中)
トイレ介助をこれからするのに不安ではありませんか?
そこで今日はデリケートだけど、とても大切なテーマについてお話しします。
介護やサポートの場面で避けて通れないこのトピック。
特に在宅での介護は不安がつきものです。今回は、主に在宅を想定したトイレ介助の基本についてご説明させて頂きたくお思います。
興味のある方はぜひ最後までお付き合いくださいね。
- トイレ介助のコツ
- トイレ介助の方法
目次
排泄介助とは
ひとことで言うと、排泄に関するサポートを行うことです。
人間としての尊厳を保つために、排泄はとても重要な行為です。しかし、高齢者や障害を持つ方々は、時に自力で排泄を行うことが難しい場合があります。そこで、介護者がサポートすることで、彼らが安心して生活できる環境を提供します。排泄介助が適切に行われることで、皮膚トラブルや感染症のリスクも減少し、全体的な健康状態の維持にも繋がります。
排泄介助の種類
排泄介助には主に以下の種類があります。
- トイレ介助
- オムツ介助
- 尿器・便器の使用
- ポータブルトイレ(携帯トイレ)の使用
トイレ介助の基本
歩行の方のトイレ介助
- 場所と安全の確認
まずは、介助者がトイレの場所と周囲のリスクを把握しておきます。
また、認知症の方はトイレの場所が分からなくなっている可能性もあります。
その為、自立を促すのあればトイレの場所を分かりやすくすることも大切です。
(それはまた別のお話で・・・) - トイレまで誘導する
トイレまで誘導したら基本的にはドアを閉めるなどのプライバシーを確保しましょう。 - 脱衣を支援する
残存機能を確かめながら、ズボンや下着を下ろさせて頂きます。この時に、きちんとズボンを下げてよいか確認しましょう。 - 便座に座って頂く
臀部(おしり)に手を添えて便座まで臀部を誘導します。
座れたかをきちんと確認する。基本的には深く座って頂きましょう。 - 必要なら、拭かせて頂く
ご自身で陰部及び臀部が拭けない方にはこちらから、トイレっとペーパーなどで拭きます。
この時に強くこすり過ぎないことがポイントです。
自分で拭くなら力加減が分かりやすいのですが、他者の陰部を拭く際は、丁寧に優しく拭くことが大切です。 - 着衣を支援する
立っていただいたら、下着やズボンを上げます。
この時に、ズボンを必要以上に強く上に上げないことが重要です。ふらつきの原因になります。 - 後処理を行う
おおよその流れはこんな感じです。
車いすの方のトイレ介助
歩行介助と基本的には同じ流れですが、車いすならではの注意点がありますので、そちらを重点的にお伝えさせて頂きます。
- トイレまで誘導する(車椅子を押す)
- 便座の斜めに車椅子をつける
この時に、半回転して座ることをイメージして、ある程度空間を開けてつける事がポイントです。 - 必要であれば車椅子の環境を整える
・アームサポートを外す
・レッグサポート外す
など - 手すりに掴まり立ってもらう
- ズボン、パンツを下げる
- 便座にお尻を向けるように横移動してもらう
方向転換が難しければ、お尻の横を介助者の両手で支え、便座までお尻を誘導する - ゆっくりと便座へ腰かけてもらう
- 終わったら立ってもらいパンツ、ズボンを上げる
- 車椅子へ方向転換してもらう
難しければ、⑤と同様解除する
在宅介護でのトイレ介助のポイント
- 環境を把握する
トイレに行くまでに障害があるかなどを確認する。特に在宅の場合は、環境が様々ですから、介助に入る前に可能な限り環境を確認しておきましょう。 - 身体状況を確認する
どの支援にも言えますが、まずはご利用者様の身体状況を把握し、それに合わせたトイレ介助を実践します。 - プライバシーや尊厳を特に大切にする
尊厳の配慮は介護において命題の1つでもありますが、在宅の方の場合は、こだわりなどが強い傾向にあります。それを十分理解し、配慮します。 - 許可を取る
物品等、ご利用者様のご自宅にあるものを基本的には使用しますので、細かいようですが、何でも許可を取ると無難です。
トイレ介助で役立つ介助用品
トイレ用簡易手すり
在宅では、バリアフリーとなっていないことは珍しくありません。私の家もそうです。
そこで、こう言った簡易手すりは非常に便利ですね♪
便座の両サイドに手すりが来ることで、立ち上がりをサポートしてくれます。
下と側面に固定具が付いているので、しっかり固定することができて安心です。
トイレ用車いす
トイレ用車いすは、座面に穴が開いていますので、そのまま便座に差し込み排泄を行うことができます。
そのまま差し込み使用できますので、ベッド上で下衣を下ろしてこの椅子に座り、そのままトイレへ行くことができます。
トイレに流せるおしり拭きシート
排便の際は、トイレットペーパーだけだと拭ききれないことがありますよね。
そんなときに便利なのが、トイレに流せるおしり拭きシートです。
ウォシュレットが苦手な方やうまく流せない方にもオススメです!
代替ケアの可能性
トイレへ行く行為は自尊心保持や生活リズムなどの観点から非常に大切ですが、身体機能の状況によってはリスクも伴います。
その為、ご利用者様のニーズを探りながら、状況によって代替ケアの検討も大切です。
ポータブルトイレ
簡易式トイレです。
ポータブルトイレの良さは「ベッドのすぐ傍における」「移動が可能」
という事です。
そうすることで、ご利用者様が一人でできたり、状況によって使い方を変えることができます。
オムツ交換
ベッド上でオムツ交換するメリットは、なんと言っても「皮膚状態を観察できる」「陰部をしっかり綺麗に洗える」ことだと思います。
尿器の使用
トイレへ行くことは困難だが、オムツは使用したくないという方にオススメです。
また、オムツに排泄しないことで、蒸れ防止に繋がり、皮膚トラブルのリスクを減らすことが可能です。
尿器はご利用者様本人が使用する事もできるかもしれませんが、介助者が介助する場合には、特に自尊心への配慮が必要です。
まとめ
トイレ(排泄)は人間にとっては切り離せない活動の1つです。
また、排泄という行為は羞恥心などを感じる方が多くいらっしゃいます。
在宅であれば尚のことだと思います(施設やその他の場所でももちろん大切です)
在宅でのトイレ介助のポイントをまとめますと
- 使用する物品等を事前に打ち合わせ又は、都度許可をもらう
- 環境を把握する
- 環境(トイレ)に応じて柔軟に対応できるよう、基礎知識を身につける
- 自尊心や羞恥心に特に配慮する(自宅というパーソナルスペースにお邪魔するので)
在宅以外のトイレ介助と比べた相違点を重点的にまとめてみました。